沙漠緑化の推進

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将来「人類100億人」が生きる道を考案する

地球誕生から46億年の年月を経て、今地球は急激な世界の人口増と食料危機が生命を脅かしている。
世界の環境破壊は加速し、貧困による飢餓の死者数は3秒間に1人の割合で亡くなっている。

2018年時点で世界人口は73億人で、2100年には112億人に急増すると国連は予測している。加えて、地球の未来は自然破壊と異常気象により益々混迷を深めるばかりであり、結果地球上の沙漠化は進み、毎年「6万平方キロメートル」即ち日本の九州と四国を合わせた面積に当たる広さが沙漠化している。これは地球の陸地面積の3分の1が沙漠化していることになる。

この状況を打開するためには、以下の対策を実施し、沙漠を緑化・食料の宝庫にすることが挙げられる。

  1. 地球生命の誕生の源である微生物の力による作物栽培技術を活用する。
  2. 無農薬と無化学肥料による自然環境の改善。
  3. 国連を中心とした先進国の協力な地球環境を守る援助体制の強化をはかる。

食糧危機

食糧危機

人類の大半を占める開発途上国では今、最大の食糧危機に襲われている。
国連食糧農業機関(FAO)の推測では、このまま保全対策が取られなければ5億4400万ヘクタール、すなわち全農業地面積の18%が荒廃し、農地として使えなくなると言われている。
生存の基盤である大地が荒廃すれば、農業の生産力が減少し、食料不足に拍車をかけて行くことは明確である。

世界の砂漠化

世界の砂漠化

沙漠化は人口問題、食料不足など人類の生存に深刻な影響を及ぼしている。
沙漠地ではほとんどが貧困による農地の荒廃が進み、その広さは毎年20万平方キロメートルにおよび、食糧の農業生産力が減少している。つまり、8億5000万人の命に影響を与えていることになり、それは即ち73億の世界人口の12%の人々の食糧生産の農地が減少している。

砂漠化の拡大メカニズム

砂漠化の拡大メカニズム
砂漠化の拡大メカニズム
砂漠化の拡大メカニズム

沙漠地のすべての国々において、国民は貧困な生活を強いられている。雨量が少ない上に異常気象による環境破壊が進み遊牧生活を細々と続けている。沙漠化した土地の総面積は34億7500万ヘクタール。砂漠化の一番の問題は、人間の手によって引き起こされていることである。世界の人口は年々増加しており、人間の数が増えれば燃料や食料の増産が必要となる。必然的に森林は伐採され、大地は荒廃する。その上に砂漠地帯に住む人々の家族が増えると家畜の数を増やさないと生活できなくなる。家畜数が増えると草だけでなく、木の幹をかじり、葉も食べつくす。これが過放牧による沙漠化である。

砂漠緑化の必要性

砂漠緑化の必要性
砂漠緑化の必要性
砂漠緑化の必要性

太古の昔から、河川と森林のある所に文化は栄える。木や草などの植物は炭酸ガスを吸収して酸素に変え、人間に新鮮な空気を与えてくれる。故に森の文化は人間の文化である。
また、樹齢30年の常緑樹1本と1人の人間の呼吸するための酸素を吸収し炭酸ガスを出す量が木と人間は同じであるというデータがある。つまり、沙漠の緑化は荒れた大地を蘇生させ、生活を豊かにし、人口や食糧問題もなくなる。貧困が戦争も無くなる。
沙漠緑化は世界の平和対策として急を要する大事なのである。

微生物による沙漠の緑化

  1. 沙漠の緑化とは沙漠に木を植えて、その条間に野菜や果物を栽培することである。植物は、葉の気孔から空気中の二酸化炭素を吸収して、光と水を使って光合成を行いながら成長する。この植物の生態を活かして、地球の陸地30%以上の面積をもちながら未耕作地となっている沙漠地を農地に変え、食糧を生産するものである。
  2. 微生物は46億年前に誕生した地球上に最初に現れた生命体である。当時の原始の地球は600℃の高温で酵素のない大気に太陽から有害な紫外線が降り注ぎ、宇宙からも地下からも放射線が飛び交っていた。そんな過酷な環境で原始の海に生まれた最初の生物が微生物である。その微生物はあらゆる物質やエネルギーを活かし進化してきた。すべての動物も植物も微生物が作り出す栄養やエネルギーでそだつ。人間を含めたすべての生物の一生も微生物の働きで初めて成り立つものである。
  3. 土壌中にも水中にも空気中にも億単位の微生物が存在している。微生物はすべての生命体に生きており、すべてのエネルギーを感じ、放射能物質まで見分けることができる。微生物は生命の働きであるエネルギーを獲得するために無機物、光、有機物を使う。また酵素やビタミン、ミネラル、ホルモンなどの生物の活性化物質を捕まえ反応を起こすことができる。

無農薬・無化学肥料による砂漠緑化と作物栽培

  1. 微生物の働きですべての植物は本来持っている成長、繁殖、免疫力で地球生命の誕生とともに進化してきた。これは植物の持っている本能であり、この本能を最大に活かす農法が完全無農薬、無化学肥料による自然免疫農法である。
  2. 20世紀の最大の大規模農業の農法は、最大の農薬と化学肥料を多用し多収穫を目指したが、今になってその弊害が突出して、様々な難病を生み出し、食糧が健康を蝕む原因となっている。これは生物の本能を無視して科学文明に頼り過ぎた弊害と言える。
  3. 沙漠緑化も農薬や化学肥料を使わずに土中に生息する微生物を育成するために有機物による沙漠緑化資材を施し、有機物が自らの力で土壌環境を改善し、微生物の子孫を増やす活動を助けることによって沙漠の砂が団粒構造となり、水分と栄養を確保する本来の生態活動を促す。そのことによって収穫された野菜、果物は本来の味と香りに溢れ、沙漠こそ農業の最適地となる。

国連活動による沙漠緑化支援

  1. 沙漠国はそのほとんどが貧困と人口の問題を抱えている。人類の食糧危機を救済するためには沙漠国で生産された食料を先進国へ輸出し、先進諸国は沙漠国に経済支援をする。国境を無くし、食糧生産によって格差を無くし、人類が1つになれる機会こそ沙漠緑化活動である。
  2. そのために国連こそが人類共闘の結集軸となって「人類益」「地球益」に立脚した国際社会建設の場を沙漠緑化活動として全世界の人々に広げていくことが大切である。
  3. 国連農業大学の設立を提案する。沙漠国並びに貧困にあえぐ発展途上国の子どもたちを入学させ、農業の技術と人権の高揚、男女の差別を無くし、自立のリーダーとなって母国の発展に貢献できる人材を育成すべきである。

沙漠緑化に命をかけた遠山正瑛